2015年03月11日

自分のカケラ

数年前、転んで前歯が折れた場所に
先日、もう一度行ってみようと思った。
#2009年5月/自転車転倒事件(人生初の顔面血だらけになる)
#こけちゃいました('09.5.24)
#前歯が折れた件('09.8.19)
#「こけちゃいました」から一周年 ('10.5.22)

現場は通勤の電車から見える、線路沿いの
何気ない道路だ。毎日眺めている道。
いつの間にかそこを通り過ぎても
何も感じない自分がいた。

いつもは通り過ぎるだけの駅に、その日
降りてみた。

LIVE!

駅から少し離れたあの現場は
入り組んだ場所にある。
しばらく線路沿いを歩いて、
車通りの多いひらけた道に出ると、右折。
あの信号を渡れば、現場はすぐそこだ。

信号に近づいている時、
思わず吹き出してしまった。
信号を渡った先に、
歯科医院があったからだ。

LOVE!

現場は小さな川を渡るために
小さな橋がかかっている。
道路がせまく、後ろから
追い越してくる車を避けるためには
自転車を歩道に乗り上げないと、
危険な場所だった。

小さな橋は、かまぼこのようにこんもり
盛り上がっているため、小さな上り坂を
越えると、すぐ急な下り坂になる。
問題は橋を越えた連結部分が
ちょっとした くぼみになっていることだ。

当時、そのくぼみに私の自転車の前輪がはまって
顔面から地面に突っ込んだ。
スローモーションで転がっていく自分。
とっさに受身をとった右手が痛い。
そして何よりも、口が痛い。
なんじゃこりゃと叫ぶくらい
どろっとした赤いのが口から出ている。
横に散らばっている白い歯が見えた。
たぶん私のだろう。

自転車が倒れ、人が倒れ、歯が折れている、
すぐ隣に歯科医院。傍から見ると、
「もうちょっとだ。頑張れ!」
と声をかけたくなる風景だったと思う。

この時、目の前の歯科医院に駆け込んでいたら
「折れた歯は拾いましたか?」
と聞かれたときも、すぐ拾いに行けたと思う。

実際は、自分の住む近所の市民病院まで
タクシーで向かい、着いた先で歯科医の
先生から上記の質問されている。
どうやら自分から生えた歯は、折れたとしても
くっつけることができるらしい。

SING!

ああすればよかった。こうしておけば
もっと負担は少なかったのかもしれない。
今なら、考えることができるが
当時はそんな余裕はなかった。
このまま死ぬんじゃないかと思っていたし、
助かっても、元の状態には明らかに
戻らないだろうという確固たる絶望があった。

あれから数年が経ち、
なくなった歯には差し歯がはまり、
右手の傷もほとんどわからなくなったが、
道端で転んだという事実はなくならないし
自分の歯は戻ってはこない。
これからも自分の歯が
生えてくることはないと思う。

ただこれだけは何度も言いたい。
あの時、血だらけになって倒れていた私を
近所の病院まで案内してくれた女性の方。
本当にありがとうございました。
そして、グチャグチャになった口の中を
いろんな器具を使って治療して下さった
市民病院の先生方、元通りの歯並びに
戻してくださった近所の歯科医院の方々、
心配を掛けた家族、友人、多くの方々に
支えられて、今こうして、おいしい食べ物を
食べて生きています。
この感謝の気持ちは一生忘れません。





生きて 愛して 歌うこと



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LIVE! LOVE! SING!

posted by ozy- at 23:31 | 東京 ☀ | aada coda iu(0) | track back(0) | 2015年
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ああだこうだ言う
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