2015年01月26日

この街のこども

大村 美夏(佐藤江梨子)
「後ろに マンションあるやん。あの茶色いの。
 1コだけ電気ついてるやん。
 あそこが、ゆっちのおっちゃん家」
中田 勇治(森山未來)
「ウソ…。起きてはんねんなぁ。やっぱり今日は」


#兵庫県神戸市灘区の「六甲 風の郷公園」のベンチにて.

ひさしくメモ書きしてなかったですが、
今ばかりは書かずにはいられませんでした。

どこかに来たら、普通は写真を撮るように
私はその場でメモを書いてます。
この場でしか出てこない言葉があるからです。

今あの公園にいます。
見上げたら、ゆっちのおっちゃんが住んでる
マンションです。

今日は晴れてますね。
マンションのバックには青空。そして六甲の山が
くっきり見えてます。

ドラマは5年前ですか。
初回放送はリアルタイムで見てましたが、
あんまり言葉が出なかったので
日記を書くことはしませんでした。
このドラマの話をするのに5年かかりました。




阪神・淡路大震災15年特集ドラマ『その街のこども』(初回放送:2010年1月17日/NHK大阪放送局)
#脚本:渡辺あや/演出:井上剛/音楽:大友良英


勇治
「挨拶してきたらええやん」
美夏
「簡単に言わんといてよ。
 ひとごとやと思って」
勇治
「まぁ、ひとごとやからな」


いまでもどこかでずっとひっかかってて、
とくに印象深かった、この公園
そしておっちゃん家の近くまで
結局来てしまいました。

美夏がずっと気にかかっていたこと。
頭にいつもあって、つい ゆっちの名前が
口からこぼれるんだけど、すぐ言いとどまってしまう
あの感覚。
その感覚だけはあのドラマからドーンと伝わってきて。
いつも頭にあるのに、実際には近づけない、
触れられない、話せない。


勇治
「あれ、おっちゃん ちゃう?
 おっちゃん、手 振ってるで」
美夏
「どうしよう…」


震災から15年経って、
勇治のおかげで、
おっちゃんと会うことができて、
ゆっちのこと 話すことができた。


美夏
「ちょっとぉ。
 なんでアンタが手を振ってんのよ。
 おっちゃん、私に手を振ってんのっ。
 私が手を振る!」


おっちゃんがベランダから手を振っている。
風邪ひくよって、おっちゃんのことを心配する。
そういう、照れくさい。けど、どこか
うれしい。

忘れられない人やできごとを、
おぼえている人が自分以外にもいる。
そう思えるだけで、少し心が軽くなる。
過去のできごとは変わらないけど、
そのことを分かち合うことはできる。

そのためにも、勇治のような
さりげなく言葉にできたり、
手を振ることのできる人に
私は憧れる。



あぁ、この旅のクライマックス感がハンパない。
2泊3日のまだ2日目の朝なのに。
「We ハート(たぶんLove) KOBE」と書かれた
スルッとKANSAIカードを胸に、最後
この公園を一周して帰ります。
野球のピッチングやバッティング
フォームの練習をしながら。



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1995.1.17
posted by ozy- at 22:29 | 東京 ☀ | aada coda iu(0) | track back(0) | 2015年
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