遠藤君子(多部未華子)
「そん時、約束した。いつか、宝塚の舞台に立つから」
失ったもの。目の前からいなくなっていくものを、
子供はただ見ているだけしかできないのか。
不完全で、満たされない気持ち。まだまだスカスカな心。
なんせ、まだ始まったばかりだから。
子供は欲しようとする。満たそうとする。知りたいと思う。
夢をみる。
今の子供は好奇心がなくなったと大人は言う。
物があふれているから。
最初から満たされてる子供なんていない。
ただ周りに物が置いてあるだけ。
それを選ぶのはやっぱり自分自身。
自分で選ばないと、満たされない。心までは。
見つけてほしい。自分にとっての一番。
そのためにも、感じてほしい。
感受性はいつまでも高く持っていてほしい。
ずっとずっと、大人になっても。

『すみれの花咲く頃』
君子
「朝起きたら、生まれ変わってる。みたいなこと考えない?」
高井勇介(濱田岳)
「ぜんぜん」
こいつも相当ドライだぜ(3.28)
君子
「この街、キライだった。なんもかんもヤだった」
失う時に初めてわかることもある。
そのことに気づくこと。
それがひとつの成長だと思う。
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『すみれの花咲く頃』