「スクラップブック/ 国見比呂(山田孝之) part.1」より
『国見比呂投手(千川高校2年)初出場でノーヒットノーラン』
北東京の千川高校が初出場初試合にてノーヒットノーランの
快挙を達成した。その立役者である国見比呂投手(千川高校2年)は
中学時代に関東大会優勝を経験し、様々な高校からスカウトを
受けていたという。
今回、国見投手の昔からの友人に国見投手の知られざる素顔を
レポートしてもらった。
『H2 〜君といた日々』 story#05
野球を始めたのは3歳の時。
誕生日プレゼントにグローブを買ったのがきっかけで来る日も
来る日も野球に明け暮れていた。ものすごいチビで、忘れ物は
よくするし、転んでケガばっかり(幼稚園の時にトイレで転んで
便器に頭をぶつけたキズ跡は今も残っている)の野球少年は
女の子にモテることはなかった。中学生になると1年生にして
エースとなり2、3年時には関東大会で優勝する。
だが「趣味は、袋とじ破り」のスケベな中学生はいくら野球で
活躍しても彼女ができなかった。
「仲間のエラーも許さない完全試合ならノーヒットノーランの
方がいい」
と言っていたことがある。野球を純粋に楽しむという気持ちは
きっと3歳の頃から全く変わっていないのだろう。
この大会中に、今日よりもすごいことをするはず。
友人として見守りたいと思う。
#昔からの友人:雨宮ひかり
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