その前に10周年を迎えた節目の作品があります。
今からちょうど10年前の2000年3月21日。
ひとつのカセットテープが数少ない友人の元に届きました。
収録された内容は、高校放送部時代の友達と作った
ラジオドラマです。タイトルは『Nostalgia』
それから5年後の2005年。
Web日記をつけていた私は、そのドラマの内容をWeb上で
文章化しました。タイトルは『nostalgy』
#別冊aada(2005/1/17)
http://linernoise.seesaa.net/article/274184954.html
さらに5年後、ラジオドラマを発表してから10周年を迎える
2010年3月21日。ひとつの映画に出会いました。

『時をかける少女』
#原作:筒井康隆/脚本:菅野友恵/監督:谷口正晃
主題歌はいきものがかりが歌う“ノスタルジア”
この曲自体、8年前に水野良樹さんが作り、デビューする前の
路上ライブで歌っていたそうです。あの小田急線沿線で。
10年前、私達が作ったラジオドラマは小田急線沿線にある
町田市立図書館の録音室をお借りして収録しました。
その時に通っていた大学も、そして放送部の仲間と出会った
高校も小田急線沿線にありました。
同じ時代に小田急線沿線で過ごし、小田急線の窓から同じ桜を
見て育ったいきものがかりと私達は、時を越えて、そう
『時をかける少女』によって“ノスタルジア”という時計の針が
重なった。そんな気がします。勝手に。

映画のオープニング。
制服姿の芳山あかり(仲 里依紗)が、駈けている。
映画のタイトル『時をかける少女』が、静かに映し出される。
いきものがかりが奏でる『時をかける少女』が、重なる。
今、この瞬間に勝る青春要素は思いつかない。
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